このページでは、Arma 3のmodであるTask Force Arrowhead Radio(TFAR)で登場する無線機について解説します。
TFAR導入環境下では、4種類の無線を所持することができます。うち2種類は個人レベルで携帯するもの、もう2種類は特定の役職のみが携帯するものです。
以下にそれぞれの無線について解説します。
分類 | 種類 | 用途 | 周波数帯 | 有効レンジ (カタログスペック) | 有効レンジ (実測値) |
---|---|---|---|---|---|
短距離無線 | 兵士用無線 (rifleman radio) | 班内や分隊内に限られた通信に用いられる。 有効レンジは狭く、主に声が届かない範囲にいる 班員同士で連絡を取る際に用いられる。 | 30Mhz~512Mhz | 2km | 500m~750m |
個人用携行無線 (personal radio) | 分隊間や分隊と小隊本部間での通信に用いられる。 班内無線と同様の周波数レンジが使用できるため、 分隊長はこれ1本で小隊本部または分隊間の通信と 同時に分隊内とも通信ができる。 | 30Mhz~512Mhz | 5km | 1km~2km | |
マンパック無線 | 長距離無線 (long-range radio) | 小隊間通信や小隊・中隊本部間での通信に用いられる。 また、付近にいる航空機や歩兵部隊と車両部隊 との間の指令・通信にも用いられる。 | 30Mhz~87Mhz | 20km (車載機は30km) | 5km~7km (車載機は6.5km~8km) |
航空無線 (airborne radio) | 航空機同士、航空機と航空管制官との間、 および航空機と前線の歩兵部隊・車両部隊との間の 指令・通信に用いられる。 長距離無線と同じ周波数帯を使い、 長距離無線のおよそ倍の有効レンジを持つ。 | 30Mhz~87Mhz | 40km | 8km~12.5km |
以下は実際にTFAR導入環境下で登場する無線機の一覧です。
CCG鯖でのCoop時は、主に全員が個人携行用無線を所持し、隊長やRTOは長距離無線、JTACは航空無線をそれぞれ追加で所持します。
種類 | BLUFOR | OPFOR | INDEPENDENT |
---|---|---|---|
兵士用無線 | RF-7800S-TR | PNR-1000A | AN/PRC-154 |
個人用携行無線 | AN/PRC-152 | FADAK | AN/PRC-148 JEM |
長距離無線 | RT-1523G (ASIP) | MR3000 | AN/PRC-155 |
航空無線 | AN/ARC-210 | MR6000 | AN/ARC-164 |
ここでは、インターフェースの見方と実際に操作する方法を解説していきます。
キーバインド
TFARのキーバインドは、Arma 3のキーバインドを変更するのとは少し違う設定画面にて変更します。
デフォルトキーバインド
操作 | デフォルト | おすすめ |
---|---|---|
短距離無線のUIを開く | Ctrl + P | - |
短距離無線のチャンネルを変える | NUM 1 ~ NUM 8 | - |
短距離無線で通話する | CapsLock | 無変換(NoConvert) |
短距離無線にてAdditional channelで通話する(※後述) | T | - |
マンパック無線のUIを開く | Alt + P | - |
マンパック無線のチャンネルを変える | Ctrl + NUM 1 ~ NUM 8 | - |
マンパック無線で通話する | Ctrl + CapsLock | Alt + 無変換(NoConvert) |
マンパック無線にてAdditional channelで通話する(※後述) | Y | NUM 0 |
無線のUIを閉じる | Esc | - |
無線を介さずに喋る | (TS3のPTTキー) | (TS3を音声認識にする) |
通常の会話で声の大きさを変える | Ctrl + Tab | - |
インベントリのRadio欄に入れるのが短距離無線、バックパック欄に入れて背中のバッグとして担ぐのが長距離無線です。
インベントリのRadio欄に入れて携行することのできるのが短距離無線です。
通話開始時と終了時には、「ザザッ」というノイズが流れます。
短距離無線には、上記で解説した通り兵士用無線と個人用携行無線の2つがあり、それぞれ下に使い方を解説します。
兵士用無線
兵士用無線には、他の無線と違ってボタンが極端に少なく、周波数の設定などができないため、MicroDAGR Radio Programmerというアイテムと一緒に使います。MicroDAGR Radio ProgrammerはインベントリのWatch欄に入れます。
CCGサーバーでプレイするミッションによっては、一般兵科は全員この無線を持たされている場合があります。
概要 | 解説 | 操作 |
---|---|---|
① Decrease / Increase volume | ボリューム調整 | 左クリック:音量上げる 右クリック:音量下げる |
② Previous / Next channel | チャンネル切替 | 左クリック:前のチャンネルへ 右クリック:次のチャンネルへ |
③ 液晶 | 周波数 | クリックすると周波数を入力できる |
④ Clear frequency | 周波数をリセット | 入力されている周波数を空白にする |
⑤ Set frequency | 周波数をセット | 入力されている周波数を チャンネルにセット |
個人用携行無線
個人携行用無線は、個人が携行できる多機能無線です。後述する長距離無線とほぼ同じ機能が備わっており、兵士用無線よりも長い距離間での無線通信が可能です。
主に班長や分隊長が持つ無線機です。
ミッションによっては持たされていないこともあります。
概要 | 解説 | 操作 |
---|---|---|
① Decrease / Increase volume | ボリューム調整 | 左クリック:音量上げる 右クリック:音量下げる |
② 液晶 | 周波数 | クリックすると周波数を入力できる |
③ Clear frequency | 周波数をリセット | 入力されている周波数を空白にする |
④ Set frequency | 周波数をセット | 入力されている周波数を チャンネルにセット |
⑤ Previous channel | 前のチャンネル | 前のチャンネルへ切り替える |
⑥ Next channel | 次のチャンネル | 次のチャンネルへ切り替える |
⑦ Stereo Settings | ステレオの切り替え | クリックで、左耳のみ・右耳のみ・ 両方からの3モードを切り替える |
⑧ Set additional channel | 副チャンネルをセット | 現在のチャンネルを副チャンネルに 設定する |
⑤ Speakers | スピーカーモード | クリックで、スピーカーモードと ヘッドホンモードを切り替える ※スピーカーモードで周りの プレイヤーに聞こえるようになる |
マンパック無線
インベントリのバックパック欄入れることにより、背中に担いで携行することのできるのがマンパック無線です。
通話開始時には「ポポピッ」という信号音が、通話終了時には「ピピポッ」という信号音が流れます。
マンパック無線には長距離無線と航空無線の2つがあり、それぞれ下に使い方を解説します。
概要 | 解説 | 操作 |
---|---|---|
① 液晶 | 周波数 | クリックし周波数を直接入力する |
② Set frequency | 周波数を確定する | 入力されている周波数を、表示 されているチャンネルに登録します ※周波数を入力した後、必ずクリックする |
③ Set additional channel | 副チャンネル設定 | 入力されているチャンネルと 周波数を、副チャンネルに設定する |
④ Increase volume | 音量上げ | 音量を上げる |
⑤ Decrease volume | 音量下げ | 音量を下げる |
⑥ Clear frequency | 周波数をリセットする | 入力されている周波数を リセットし、空白にする |
⑦ Speakers | スピーカー切り替え | クリックで、スピーカーモードと ヘッドフォンモードを切り替える |
⑧ Stereo settings | ステレオ設定 | クリックで、左耳のみ・右耳のみ・ 両方からの3モードを切り替える |
⑨ Channel 1~9 | チャンネル切り替え | 1~9をクリックで、それぞれ Ch.1~Ch.9まで切り替える |
長距離無線
長距離無線は、分隊長が他分隊や上級部隊と連絡を取る際に使用し、その有効レンジは個人用携行無線の3倍~5倍もある強力な無線です。
主に小隊長や分隊長などの隊長クラスや、前線観測員など離れた距離にいる他部隊と連絡を取る必要のある要職が携帯します。
航空無線
航空無線は、分隊長が他の航空部隊と連絡を取る際に使用し、個人用携行無線のおよそ4倍~12倍、長距離無線の2倍もの有効レンジを誇るとても強力な無線です。
航空無線とほぼ同じものをマンパック無線にしたものなので、出力も強力なため山越えの通信や10km超の通信で威力を発揮します。
TFARの無線には、(兵士用無線以外は)副チャンネルという概念があります。
これは、メインで使用するチャンネル(主チャンネル)とその周波数以外に、もう1つ別のチャンネルとその周波数を設定し、両方を同時に使用することができます。
例えば、主チャンネルをCh.1/周波数33.4Mhzを設定し、副チャンネルにCh.8/66.8Mhzを設定すると、わざわざCh.8に移動しなくてもCh.8での送受話が可能になります。
操作 | デフォルト | おすすめ |
---|---|---|
短距離無線のチャンネルを変える | NUM 1 ~ NUM 8 | - |
短距離無線にてAdditional channelで通話する | T | - |
マンパック無線のチャンネルを変える | Ctrl + NUM 1 ~ NUM 9 | - |
マンパック無線にてAdditional channelで通話する | Y | NUM 0 (※Arma3デフォルトと被る可能性あり) |
Additional channelの設定方法
Additional channel(副チャンネル)を設定するのは非常に簡単です。以下に設定方法を解説していきます。
Stereo settingsで、元々使っていたチャンネル(Ch. 1)とAdditional channel(Ch. 8)で、それぞれ右と左から分かれて聞こえるようにするとわかりやすくなります。
使い方・こんな時に活用
Additional channelの利点は、何といっても「2つのチャンネルを同時に聞き、それぞれ送話ができる」という点に尽きます。
分隊長や小隊長、間接射撃チーム、航空機チームで指揮を執る、またはRTOとして従事する際は必須と言っても過言ではありません。
例1:歩兵分隊長
例2:航空機パイロット