対狙撃手戦闘

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戦場での狙撃手への対応は古くから研究されてきています。

関係する文書だとアメリカ軍発行Counter Sniper Cardなどなど、いろいろと作成、発行されているものがあります。

本稿ではそれらの文献より、対狙撃手戦闘のエッセンスを抽出して簡単にご紹介します。

位置を特定する

狙撃手に実際に狙撃されている間に出来ることは非常に少ないです。

対抗策を練るにも、まずは敵の位置を特定しないことには指揮官は何もできないでしょう。

特定する方法には、音響、発砲煙やマズルフラッシュ、弾痕の位置、双眼鏡で実際に捜索するなどがあります。

もっとも有効に作用するのは、発砲音から方向と距離を特定することでしょうか。

相手に姿を晒さずに大体の距離と方向を掴むことができまずが、相手が発砲しない限りは特定できません。

Observation Point(OP)と上空からの偵察

敵の狙撃手が移動する、或いは射撃する位置を特定するために有効なOPを設定しましょう。

遠中距離が偵察可能な双眼鏡を持つ人員、FLIRやそれに準ずる装備品(TOWや車両のCROWシステムなど)を

配置することが望ましいです。

また、UAVや偵察を行う航空機からの情報も同様に射手の位置を特定するのに役立ちます。

部隊へのダメージを避ける

慣熟した狙撃手の場合、現実でもゲーム内でも変わらずHVT(High Value Target)を狙うでしょう。

無線機を携行する分隊長や衛生兵などは、自分が価値の高い目標として狙われやすいことを自覚したほうがいいでしょう。

これらの役割を担っている場合には、絶対に狙撃手の射線に出ないようにしてください。

また展開する際には下記の点に注意しましょう。

  • 移動する際には、遮蔽があり周囲が囲われているルートを選ぶ
  • 開けている広場、交差点などは避ける
  • ドアや窓などからは離れる
  • 通りを歩く際には中央でなく端を歩く
  • 日陰になる場所を移動する
  • 分散して行動する
  • 空あるいは光に対して陰となるような場所を避ける

相手の視界を遮る

狙撃を受けている際には、被害を最も小さくするために遮蔽をとりましょう。

都市部や立て込んでいる場合には、建物や柵、自動車などを、開けた地形で周辺に隠れられる物がない場合には

できる限り高低差などの地形を利用して遮蔽を取りましょう。

煙幕(スモーク)の利用

遮蔽を人工的に作るものとしては煙幕(スモーク)を展開することが重要です。

ただし、煙幕は投擲してから展開するまでに時間が掛かる場合が多いので、その点に気をつけましょう。

また、煙幕を展開する際にはできるだけ相手の狙撃手に近い位置(こちらから遠い位置)に展開するようにしてください。

狙撃手への対抗

原則は退避

原則として、狙撃手を殺害する必要がない場合には退避してください。射線が通る位置を外れれば、相手からの脅威は一気に少なくなります。

安全な攻撃策を取る

攻撃を加えて相手を殲滅する必要がある場合、主力戦車や歩兵戦闘車、航空機からの支援射撃あるいは迫撃砲などの砲撃で攻撃することで

リスクを最小限に抑えることができます。

自部隊の被害を最小にするためにも応援の要請を行いましょう。

制圧する際には正面攻撃を避ける

狙撃手がこれから制圧する必要のある建物の中に居るなど、現状の歩兵戦力のみで対処する状況では

相手の狙撃手の射線を迂回して制圧するほうがいいでしょう。

ただしこの間にも、迂回している部隊が居ることが露呈しないように、煙幕を展開して視界を奪い相手に制圧射撃で継続的に攻撃を加えて

支援にあたる人数を実際よりも多く見せることが重要です。

あるいは、高所に移動して射撃することで、相手よりも有利に戦闘できるようになるでしょう。

最後の手段として突撃

周辺に迂回路がなく、開けた地形で他に手段がない場合、同時に多数の歩兵で相手の射線に出ることで

相手の混乱を誘うことができるかもしれません。

また、的が多くなることで相手との距離を縮めるチャンスが生まれて、こちらからの射撃が有効になる距離まで近寄ることができれば、

相手の殲滅が容易になります。

Wikipedia掲載の基本的な狙撃手対応手順

  • Basic sniper identification method
  1. The defenders monitor contact. As soon as contact is taken, the defenders try to make sure to take cover. If the defenders are on dismount, they try to make sure cover is the closest and most secure cover possible. If the defenders are mounted, they try to ensure all gunners reduce to "Chin strap defilade" where nothing is showing out of the vehicle but the chin and above. The defenders try to ensure the gunner has proper shielding.
  2. The defenders scan the area to locate the snipers position.
  3. The defenders pop smoke to cover and conceal their position.
  4. The defenders designate the element, close in with the element and destroy the enemy.
  • 基本的な狙撃手への対応手順
  1. 防御側が接敵を確認した場合、防御側はできるだけ早く遮蔽物にかくれます。防御側が車両から降車している場合には 可能であれば最も近くて安全な遮蔽に隠れるようにしてください。 車両に乗車している場合には、銃座についている場合には下顎の紐より上だけ見せるような、できるだけ見える位置が 少ないような姿勢をとってください。 防御側は銃座手ができるだけ安全な防護を受けれるように協力しましょう。
  2. 防御側は狙撃手の位置を特定するために、区画を捜索してください。
  3. 防御側は相手との間に煙幕を展開してください。
  4. 防御側は狙撃手の居ると思われる場所を指示して、接近して敵を征圧してください。

さいごに

これらの狙撃手に対抗するための手法は、基本的には歩兵対歩兵の戦闘の戦術を拡張したものです。

これらを知ることで通常の白兵戦でも有利に戦うことがある程度期待できるでしょう。

参考文献

Field Manual 3-06.11 Combined Arms Operation in Urban Terrain # 6 "SNIPER AND COUNTERSNIPER TACTICS, "

Counter Sniper Pocket Guide Nov. 2006

外部リンク

Counter-sniper tactics - Wikipedia, the free encyclopedia